おぼろな…

 @ 皇室とわたし

 A あの時、何が
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 ├ 平成皇室年表
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 └ ひとつの推察

 B 聖性のありか
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 └ あべこべの世

 C 素朴な疑心
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 ├ 託したいもの
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 └ 囚われ人たち

 D 皇統と未来
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 └ みなに笑顔を

 

素朴な疑心

2015.04.22

 平成の両陛下には、幾らかの疑問があります。 たぶん多くの庶民も、うすうす気付いていながら、口には出しづらいいことです。

 なぜ、あれほど二人で出歩き、外遊をするのか。これは皇室の伝統にない。 なぜ公務をあれほど増やして、さらに周囲がその減少を上奏しても断ったのか。

 二つ重ねると、本分の宮中祭祀はどうなっているのかという疑問も出てきます。 心から神仏に祈願するのなら、大変なエネルギーが要るはずです。 さらにご高齢でもある。ご熱心と言っても、もはや形だけになっているのではないか。

 また、なぜ皇太子夫妻にもっと海外での国際親善の公務を譲らなかったのか。 かつて両陛下は皇太子時代、昭和帝の名代として、それを頻繁に行っていた。 にも関わらず、なぜ次代には譲らないのか。

 恐らくここには、両陛下が、というより、宮内庁の意向もあるのでしょう。 例えば、海外公務のことは、当時の宮内庁長官、鎌倉節氏が、 雅子妃に「子作り優先」の「外国訪問禁足令」を敷いたと言われています。 しかし本当にそれだけなのか、とも思うわけです。

 世が平成になった時、礼宮と紀子様がご結婚、そして皇太子と雅子さまがご結婚。 紀子様は手話がお得意で、雅子さまはスーパーキャリアの外交官。 そこに平成皇室の暖かく華やかな道筋が出来て、国民は明るい未来と安泰を想像したのでした。

 しかし雅子さまの海外訪問はなぜか増えず。表情は沈み、やがて適応障害になられます。 秋篠宮にも隠し子騒動が起きたり、また夫婦仲が実は良くないと吐露したり。 そして敬宮様が生まれてほっとしたら、あの事件が起こったり…。

 気付けば、見てもほっこりしない平成の正月写真になりました。そんな実感です。

 私は、皇室を見るとき、しがない庶民の感覚で、俗な見方をしていると思います。 たぶんそれは彼らの本当の姿というより、私の卑俗なイメージの投影でもあるでしょう。

 どうしても、マスコミの報道や色眼鏡を通して見てしまう。 そんな私の目に映る皇室や方々の姿など、一面に過ぎないでしょうし、実態は全く違ったりもするでしょう。 ですから、そう自覚して、自分の思い込みや囚われにも、疑いを持たなければいけません。

 ただ一方で、色んな出来事から浮き彫りになるものはあって、 それを庶民の直感として、もう少し語らせて頂くことを、お許しください。

 先の通り、秋篠宮殿下が東南アジアで隠し子騒動を起こたことがありました。 彼は会見で目を泳がせながら、ゆっくりと確かめるように、「火のないところに煙がたった」と嘯きました。 現地で疑惑をもたれる行動があったからこそ大騒動になったのに、 「火のないところに」と言うのは、相当おかしな弁明です。

 私は当時、これは実際あったのだろう、と感じました。 それを両陛下が親として責任を取ることを放棄して、甘やかし、 宮内庁にその火消しをさせたのだと思いました。 その尻拭いに職員が奔走し、億単位のお金がかかったと当時報道されていました。

 これも、事実かは分かりません。 ただ全体に、なんだか嫌なものを見た気はしました。表情や間は多弁です。 そして、もし問題行動があったなら、隠したり嘘をつくのではなく、正直に認めて思い切った処分をしないと、 後々危ないことになる、と思いました。

 一時的にはそれで済んでも、嘘や偽装が重なれば、いつか取り返しのつかない事になったりします。 この両親は、そうなってもいいのかと。

 平成皇室で起こった様々な問題については、きっと宮内庁の役人の存在抜きには語れないでしょう。 彼らは法律や先例を外れることを嫌がると言います。他省庁から出向して来て、自分の数年の任期中は、つつがなく終えたいと。 また他に、旧弊を重んじる女官がいて厳しいとも聞きます。

 それらは私の目には見えませんが、恐らく皇族方は、大変な苦労をして、それらと上手くやっていくしかないのでしょう。 前も今も、皇太子妃はそこで挫かれました。

 とはいえ、もし、今の両陛下が、色んな場面で、もっとしっかり対処できていたなら、平成は、こうはなっていなかったのでは、とも思うのです。 特に宮内庁長官の発言には信じられないものがありました。なぜあんなことを平気で言えたのか。 そこに本当に、両陛下の意向が全く反映されていなかったのでしょうか。

 繰り返しますが、これは、皇族方のご苦労も、その御心も全く知らない、私の勝手な推察です。 実際のところ、何があって、こんな状況になったのかは分かりません。 もし両陛下に何の責もなかったら、私は心から謝罪しなければなりません。

 しかし、あの事も、これらの疑問も、全てどこかで繋がっているような気がするのです。



2015.04.22
著者:知凡

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